Megillat Esther
18世紀初めに描かれたエステル記の巻物を上質の羊皮紙で再現いたしました。一つひとつ丹念に仕上げた銀の筒が付いております。
受け継がれてきたユダヤの暮らしと祭が集約された作品です。
295部の限定生産です。
ISBN 0 948223 251
価格 $3,995.00
この二つの日(ユダヤ暦アダル14日、15日)を、どの世代、家、国、町でも祝い続けるように、そして、ユダヤ人とその子孫がこの祭りを決して絶やす事のないように。 (聖書 エステル記9章28節)
悪からの救いが描かれたエステルの物語は世界中のユダヤ人社会で声に出して読まれています。カバラーやハスィディームの文学において、プリムは友愛と歓びの日で、ユダヤ人は水を控えて、ワインを飲んで楽しんでいる様子が描かれています。
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バビロン捕囚の後に建てられた第2神殿の時代から、エステルの物語は語られ始めます。Purimはペルシャ王Xerxes (前485-465)の治世におけるユダヤ人の解放を祝う祭日です。Purimの語源であるpurはくじを意味します。ペルシャ人がユダヤ人を処刑する時に使いました。この祭日にはシナゴーグ(ユダヤ教会)で、聖書に書かれたこの物語が誦まれます。物語は羊皮紙の巻物に書かれています。上にあります珍しい例を御覧ください。
エステル記の巻物はユダヤの伝統と祭りが収められた名作です。また、重要なコレクションの核を成しております。世界屈指のコレクションを持つGross家(イスラエルに在住)が最も美しい巻物の限定複製を弊社に許可されました。

エステル記の巻物そのものは珍しくありませんが、この巻物のようにきらびやかに飾られた例は稀有です。Purim祭の物語の全てが、上質の羊皮紙に、美しい色で細かく描かれています。さまざまな光景がミニアチュールで描かれ、悪を破った勝利に関する文章の空いた所にかわいらしく描かれた登場人物達が見えます。
バロック様式の建物や18世紀の服をまとった人々が見えます。ユダヤ人虐殺を企んだペルシャの大臣Hamanの息子達が絞首台に変な格好で吊るされています。細かく描かれた建物や人物から推定しますと、1700年ごろにドイツで書かれた説が有力です。
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正確な時期や場所は分かりませんが、巻物の初めに‘STATT SHUSONN’という語がヘブライ語の文字ではなく、ラテン語のアルファベット(ラテン文字)で書かれており、ドイツ語地域で作られたと考えられます。他のエステル記の巻物の中ではニューヨークにありますthe Jewish Theological Seminaryの図書館に収められているエステル記の巻物にしか、ラテン文字は使われておりません。しかも、同じ人物によって書かれています。
他にも珍しい点があります。ヘブライ語で命を表すHai (חי)という語は二文字から成り、その文字は数字としても使われ、合わせて18になります。この巻物には18の異なる形の絵があり、まず絵や飾りが描かれ、次に文字が書かれたとわかります。
1920年代の終盤、この写本はウィーンにありました。1950年ごろイスラエル国の初代オーストリア大使Eliahu Sacharのコレクションに入りました。イスラエルに移ったのち、アメリカのコレクターに売られました。現在はGross家のコレクションとして、イスラエルに保管されています。
試作品を点検するWertheim氏 拡大 »
ある提案
ある時、友人であり、当社の複製を集めるMuzi Wertheimがエステル記の巻物の複製を提案しました。以前からこの作品の複製を考えておりました私どもは友人の熱意に動かされ、複製に踏みきりました。共に働いております銀細工師と私どもは、当社の25周年の節目を祝い、一つひとつ心をこめた複製本に、銀のオブジェを付ける事に致しました。
Gross家のコレクション
Bill Gross氏は6歳で収集を始め、ユダヤ関連の切手や葉書をも含むユダヤ文献集の全ての分野にコレクションを広げています。コレクションは過去のユダヤ人の日常を知る窓口と言えます。お客様が巻物を手にされ、ユダヤ人または宗教に関するご興味が深まる機会となれば、それに勝る喜びはありません。
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初めに
新しい複製本を作ることは、限りなき挑戦です。この作品を原本に限りなく近く仕上げるにあたり、新たな技術を生み出し、採り入れる事ができました。
イングランド、イスラエル、イタリアの職人が最新のデジタル技術と、受け継がれてきた匠の技(parchment-makingとlost-wax casting)を合わせ、丹念に作りました。原本をお持ちのBill Gross氏から、原本に限りなく近いという評価を賜る作品に仕上がりました。原本と同じ材質の羊皮紙と純銀を使用しておりますので、本物と変わらない輝きがあり、末長くお使いになれます。
質の高い写真
質の高い写真は、限りなく正確な複製本を作る鍵です。エルサレム在住の写真家David Harrisは当社と20年近く働いております。数々の写本を撮り、原本の細部までデジタル技術によって撮影します。
試作品について話し合うBill Gross氏と当社のLinda Falter 拡大 »
最高の色づかいを目ざして
最高の色そして、原本のような歴史の深みを再現すべく、細心の注意を払っております。私どもの作品の質が世界の多くの方々に認められ、喜ばれる事を日々目ざしております。1980年からこの仕事に携わるミラノの色職人colour separatorsが、羊皮紙 を試作いたします。その後、イスラエルで原本と比べ、納得の行くまで、作業を繰り返します。
羊皮紙
当社自ら、材質を吟味した上で、世界レベルの職人により、羊皮紙が仕上げられます。原本の紙と同じ質を備えた紙に仕上がるまで、二ヶ月ほどかかります。
羊皮紙一枚のために、多くの職人の技術が集約されます。まず、毛を取った羊皮を細かく削り、石灰水で洗い、柔らかくします。その羊皮を固定し、くりかえし濡らし、削り、なめらかになるまで伸ばします。乾かした後、紙の大きさに切られ、磨かれます。当社自ら、その中でも優れた紙を選んで使います。
羊皮紙が出来るまで
皮をまず洗い、柔らかくします。
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毛を取ります。 |
機械で脂、肉、汚れなどを落とします。
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皮の質を確かめます。 |
石灰水で繰り返し皮を洗い、柔らかくします。
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枠に付けて、皮を濡らします。 |
仕上げの第一段階です。 |
表面の汚れと繊維の中のタンパク質を熱によって落とします。 |
乾いたら、皮を削ります。 |
質を確かめます。 |
枠から皮を取ります。 |
皮を磨き、絹のようになめらかに仕上げます。 |
優しい北からの光の中、職人が点検します。 |
大きさを整えて、出来上がりです。 |
印刷
天然の羊皮紙に細かく色を刷りあげる事は、難しく、費用もかかります。以前にMe’ah Berachotという写本を複製しました時から、常に新たな困難に挑戦し、お客様に喜ばれる印刷の質を求めております。
刷り上がったばかりの紙 詳しく »
刷り上がったばかりの紙はインクや湿度にすぐ反応して、すこし巻いた形になっています。普通の紙のように、羊皮紙に印刷することはできません。安定した印刷法を開発、導入するのに2年の歳月を要しました。
複製の仕上げ
印刷後、原版と同じ貼り方で、1.7メートルほどの紙一枚に仕上げます。そして、紙の一方を軸に、もう一方を取っ手に貼り付けます。完成した巻物を入れ物に収めます。大きさは原版の1.17倍です。
銀細工師 拡大 »
純銀の巻物入れ
この巻物にふさわしい入れ物を純銀で作りました。ユダヤ関係の芸術品を集めるGross家のコレクションには1824年にオーストリアのウィーンでLorenz Pfalzerという職人に作られた銀の巻物入れがあります。この筒を彩る様式は19世紀のウィーンで愛されたものです。
イスラエルに住むロシアの銀細工師がその様式を再現し、限定生産される部数と同じ295個の筒全てを担当いたします。純銀の芸術品ひとつひとつが彼の手作りです。筒には検証印と番号が入っています。番号とサインの付いた証明書を同封いたします。
職人のきらびやかな作品は次の世代に継がれ、輝き続けるでしょう。
銀の筒が出来るまで
この筒は金属の型押しと、蝋の型を使った銀の注入という2つの過程によって作られます。 |
細かい模様作りはゴム型によって始まります。円柱形の軸の型を使って、筒の原版と同じ模様が付いた平らな銀板を100トンの圧力をかけて作ります。 |
要らない所を切り取ったのち、銀板を機械で軸の形にします。 |
ほかの部分は蝋の型によって作られます。筒の頭にある冠の飾りを複製するため、飾りの原版を容器に入れ、溶けたゴムに浸し、型を作ります。 |
冷えたら、ゴムを切り、原版と同じ模様を彫ります。 |
型を閉じます。 |
穴から溶けた蝋を高い圧力で入れます。 |
固まると、型を開きます。 |
原版と同じ形の蝋が出来ました。 |
筒の頭の飾りは3つの部品で作ります。 |
木の形を作るのに、幹と枝を組み合わせます。そして、焼き石膏の中に入れます。固まると、模型は炉に入れられ、中の蝋が溶けてなくなります。蝋がなくなって出来た空洞に、溶けた銀を注ぎ入れ、原版と同じ形、材質の筒を作ります。 |
石膏の型の入った容器を炉から出します。 |
真空のポットに移します。 |
溶かしたままの銀です。 |
溶けた銀は型に注がれます。 |
冷水で冷やします。 |
型から出し、組み立てられます。 |
ブラシで磨きます。 |
手作りの部品20個を組み立てて、銀の筒は作られます。295部に合わせて、同じ数の筒を作りますので、6000もの部品が職人の手で作られます。 |
組み立ての後、純度の保証印と、当社の複製番号を入れます。 |
細工師が完成したばかりの筒を手に取っています。
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上が原版、下が当社の複製です。 |
飾り方
特注のアクリルケースで、巻物を縦にも横にも美しく展示できます。運ぶのに便利なやわらかいスエードの袋も付いております。
展示例。縦の飾り例はこちらです。 ここをクリック
お好きな言葉を本に
お客様がどなたかにこの製品を贈呈なさる場合、ご入用ならお好きな言葉をお入れします。縦に飾られた時に、文字が見えます。
部数
部数は295に限定。番号証明書に加え、空押しされた番号が銀の筒と本体に入っています。
複製の価値を保つため、出版後、印刷に使った版と型を処分いたします。
純度の保証印
銀の筒はthe Standards Institute of Israelに提出され、純度の検査が行われました。その後、保証書と保証印とともに弊社へ返却されます。検査の最も厳しい段階では、純度を確かめるため、サンプルが壊されます。次のように、検査には複数の段階があります。
- 試金石で表面を軽くこすり、薬を使い、純度を確かめます。
- 蛍光分光計で、銀の筒にX線を当て、原材料の銀の純度を調べます。X線が当てられた時に銀から出るX線によって、細かい成分を分析します。X線が筒を破損することはありません。
- ある液を試料に反応させて計る検査(滴定)のため、一点か、二点の筒が任意で選ばれます。見本の重さを計り、ビーカーに入れ、硝酸を使って銀を溶かします。塩化ナトリウムが入れられた検査器の中にビーカーを置きます。塩化ナトリウムは銀と反応します。その反応はコンピューターにつながれた電極によって分析されます。そして、純銀の重さがはっきりと計算されます。滴定では、千分の一の見本で容量を算出できます。
- 検査で合格した物だけに証明印が刻まれます。伝統的にSIIという穴が印として入れられます。
発送、包装、保険
イスラエルの包装会社FrenkelCDが最先端技術で包装いたします。本体の価格は包装、発送、保険の費用を含みます。
UPS社が運送を担当いたします。ご注文が入り次第、お客様にelectronic invoice (送り状)をお送りします。UPS社からお客様へメールが届き、お客様の商品の進行状況が分かります。
解説書では、この巻物の世界が分かりやすく紹介されています。アムステルダム大学の図書館Bibliotheca Rosenthalianaの館長Emile Schrijver、18世紀のヘブライ語写本などの専門家、Heinrich Heine 大学(デュッセルドルフ)のFalk Wiesemann教授(現代史)、ドイツのユダヤ史・民族芸術の専門家の方々が執筆しました。聖書エステル記と巻物と解説書を読み比べられますと、エステル記の世界がよりお客様の身近に感じられるのではないでしょうか。
前書きでは巻物に使われた材質、使われた書体の特徴、作られた場所と時期、巻物の文と絵、銀の筒などについて語られます。巻物に関する文化的背景もご紹介し、他の巻物に見られる同じような題材との比較、絵のもととなった文書、Purim祭の慣習についても説明いたします。
この解説書はエステル記の質とPurim祭やユダヤ芸術における重要性、そしてこの複製の味わいを分かりやすく説明いたします。
エステル記の巻物の複製を提案したMuzi Wertheim氏が前書きを担当します。
William Gross氏はGross家コレクションにおけるこの巻物の価値を紹介します。
編集はOxford Centre for Hebrew and Jewish Studiesの講師Jeremy Schonfield氏が担当します。
巻物
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銀の筒(巻物入れ)
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巻物の切り方
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お好きな言葉を本に
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飾るための容器
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解説書
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部数
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発送、包装、保険
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価格
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皮をまず洗い、柔らかくします。
毛を取ります。
機械で脂、肉、汚れなどを落とします。
皮の質を確かめます。
石灰水で繰り返し皮を洗い、柔らかくします。
枠に付けて、皮を濡らします。
仕上げの第一段階です。
表面の汚れと繊維の中のタンパク質を熱によって落とします。
乾いたら、皮を削ります。
質を確かめます。
枠から皮を取ります。
皮を磨き、絹のようになめらかに仕上げます。
優しい
大きさを整えて、出来上がりです。
この筒は金属の型押しと、蝋の型を使った銀の注入という2つの過程によって作られます。
細かい模様作りはゴム型によって始まります。円柱形の軸の型を使って、筒の原版と同じ模様が付いた平らな銀板を100トンの圧力をかけて作ります。
要らない所を切り取ったのち、銀板を機械で軸の形にします。
冷えたら、ゴムを切り、原版と同じ模様を彫ります。
型を閉じます。
穴から溶けた蝋を高い圧力で入れます。
固まると、型を開きます。
原版と同じ形の蝋が出来ました。
筒の頭の飾りは3つの部品で作ります。
石膏の型の入った容器を炉から出します。
真空のポットに移します。
溶かしたままの銀です。
溶けた銀は型に注がれます。
冷水で冷やします。
型から出し、組み立てられます。
ブラシで磨きます。
手作りの部品20個を組み立てて、銀の筒は作られます。295部に合わせて、同じ数の筒を作りますので、6000もの部品が職人の手で作られます。
組み立ての後、純度の保証印と、当社の複製番号を入れます。
細工師が完成したばかりの筒を手に取っています。
上が原版、下が当社の複製です。