ユダヤ教の祭りの一つ、ぺサハ(過ぎ越しの祭り、Passover)の初日の夕食では、お祝い用マツァを三つ作り、その一つを二つに割ります。その場面がこの写本に描かれています。食卓を囲む人々の一人がmatzaを持っています。ある女性がその半分(afikomen)を布で包んでいます。子供も楽しめるように、その一切れを隠させ、後で子供へのご褒美と引きかえに大人たちへ返してもらいます。また、子供は大人に対し、4つの質問をし、この祭りのもとであるユダヤ人のエジプト脱出(聖書『出エジプト記』を御覧ください)について、話し合い始めます。その質問の文が次のページに書かれています。

美しく飾られた枠には楽しい絵が描かれています。裸で震えている者に服を与える犬、座っている犬に向かって、狩人の笛を吹くうさぎ、それを見るうさぎがこのページでは見えます。他に、うさぎを追いかける猟犬と笛を吹く狩人、羽付き帽子をかぶり、鳥に乗っている人、ろばに乗って槍で戦う動物も見えます。どんぐりの実が枠飾りに付いており、よく目立っています。